Pregnancy Life

新米夫婦の妊活体験ブログ

切迫流産とは?体験者による説明と予防法

切迫流産って聞いたことはあるでしょうか?ご自身が診断されると「流産」という言葉に不安を覚えますね。しかし、切迫流産は、流産してしまったのではなく、その一歩手前の状態のことを言います。迅速に対処・治療することで妊娠の継続は可能です。

私も過去3回の妊娠で第1子が切迫流産との診断を受けました。入院や服薬、自宅での安静を経て、無事出産することができました。入院するの?薬飲んで大丈夫?安静ってどのくらい?その他原因や症状、予防法などまとめました。

切迫流産とは?

切迫流産とは、妊娠22週未満で、流産しかかっている状態のことを言います。そもそも流産とは22週未満で赤ちゃんが亡くなり、妊娠が終わることを言います。22週未満の赤ちゃんはお母さんのおなかの中から出て外では生きていくことができません。

しかし迅速な対処や治療を受けることで妊娠を継続させることは可能です。ちなみに妊娠22週~37週未満では切迫早産といいます。

珍しくない切迫流産になる確率

全妊娠の15%程度で切迫流産になると言われています。そのうち約半数が妊娠を継続できるそうです。従って切迫流産からそのまま流産になってしまう方は全妊娠の7.5%となります。また流産全体の80%が妊娠12週までの早い時期での流産だそうです。

切迫流産になる原因は?

妊娠周期によりその原因が胎児側であったり母体側であったりします。まず妊娠12週未満を早期流産と呼び、流産全体の80%に当たります。早期流産の原因は胎児側にあることが多く、その原因として

  • 染色体異常
  • 受精卵の発育不良
  • 子宮外妊娠

が挙げられます。この場合妊娠を継続させる術がありません。安静や、他治療法がありません。

妊娠12週以降は後期流産と呼びます。

その原因は、

・子宮の異常(経管無力症、子宮筋腫等) ・感染症クラミジア、風疹等) ・生活環境、仕事環境 ・体の冷え ・多胎妊娠免疫 ・血液の異常

などです。それぞれに治療や処置が行われますが、原因は人それぞれであり、はっきりしないことも多くあります。なってしまったからと言って自身を責めすぎないでください。

こんなときはすぐに受診!!その症状とは?

では切迫流産とはどんな症状があるのでしょうか。

下腹部の痛み

重い鈍痛のような痛みがあります。

出血がある

ダラダラ出たり、生理の様だったり、大量に出血したりと人それぞれです。良く妊娠初期にはおりものに少量の血液が混じることがあります。だからといって自己判断しないようにしましょう。

子宮収縮がある

子宮収縮といわれても想像がつかないと思いますが痛みを感じ、子宮がキューっと収縮し堅く張ったようになります。これがひどくなると陣痛になります。

このような症状があったらすぐに病院へ電話して受診してください。

私が切迫流産と診断されたときは出血はありませんでしたが、生理痛のような重い痛みを感じました。我慢しようと思えば我慢できる痛みでしたし、出血もなく体も元気でしたので、とりあえず分からないけど横になっていようと自宅で2時間ほど昼寝をしました。

しかし起きても重い痛みは治まらず、病院に電話で問い合わせたところすぐ受診するよう言われました。結果切迫流産と診断され、知識もなかったのでとても怖かったです。

同時に受診して良かったと心から思いました。

切迫流産の診断基準は?

まず上記の下腹部の痛み、出血、子宮収縮の症状があることですが、重要なのは赤ちゃんが生きていることです。エコーで心拍を確認し、赤ちゃんがきちんと育っているかを確認します。

切迫流産と診断されたら

自宅でなるべく安静にすること。多くの場合安静にするようにと医師から言われます。「安静」といっても程度があります。一つは「絶対安静」。基本的にはトイレと食事のとき以外は動いてはいけません。家事もダメです。自宅での「絶対安静」が無理な場合は入院という方法もあります。

もう一つは絶対安静ほどではないけど「それ以外の安静」です。1日寝て過ごさなければいけないわけではありませんが、日常生活でなるべく家事はせずゆっくり過ごします。とはいえ、目につくと動きたくなりますし、上の子供がいるとどうしてもゆっくり過ごすことは難しいですね。

しかしそこは家族に協力してもらい極力動かないようにします。

切迫流産になったら仕事はどうする?

「絶対安静」の場合は休職です。それ以外の場合でも休職することが望ましいです。もしくは医師に仕事についてどの程度の勤務なら可能か相談してみましょう。

立ち仕事を座り仕事にすれば勤務可能なのか、他短時間勤務にしてもらうのか、休憩時間を長くもらうのか…そして診断書をもらいます。

妊婦に対する対応として労働基準法で決められたものがあるので会社はきちんと対応しなくてはいけません。

休職する場合、傷病手当がもらえる場合がありますので勤務先に問い合わせてみましょう。

薬が処方される場合も

安静が言い渡されると共に、飲み薬が処方される場合もあります。止血剤や張り止めです。処方されたらきちんと飲み忘れのないよう、服用しましょう。

張り止めについて、副作用の出るものが多いです。動悸、頻脈、手の震え、顔の紅潮、吐き気などがあります。人によってその程度も違います。

また副作用があることで赤ちゃんに何か影響があるのではないかと心配されると思いますが、赤ちゃんに影響はありません。

私は副作用が強く出た方で、動悸で息苦しく、手が震えるのでうまく字が書けなかったりしました。また吐き気もあったので、食事も十分に取れず、つわりがずっと続いているようで辛かったです。

私は切迫流産と診断され、2週間入院した後自宅での絶対安静となり薬も1日3回服用が正期産に入るまで処方されました。症状によっては1日2回の服用で良かったり、薬を飲まずに済んだりと人それぞれです。

入院になる場合も

症状により入院することもあります。飲み薬の服用では十分でなく、24時間点滴が必要な場合や先述の家での絶対安静が難しい場合です。

私は診断後2週間入院しました。出産まで入院していた知人もいます。入院中の生活ですが、基本的にはトイレと食事以外は動けません。

食事もベッドの上で取ります。検査等で病院内を移動する場合は車いすを使用します。シャワーも毎日入れません。私は10日ほど24時間点滴があり、点滴が外れた日に初めてシャワーの許可が出ました。あとは飲み薬で様子を見、無事退院となりました。

この張り止めの点滴の副作用がきつく、飲み薬と同じような副作用があります。それが24時間続くのでしんどいのですが、そのうち体も慣れてきます。入院中、とにかく暇です。ひたすら寝たままゲームや雑誌を読んでいたように思います。

産院でしたので、出産して赤ちゃんと退院されていくお母さんや、同じ切迫で入院されていたけど無事退院されていくお母さんを見てはかなりブルーになっていました。

初めての妊娠でしたのでとにかく不安で不安で…看護師さんに良く話を聞いて頂いて励ましてもらっていました。

切迫流産にならないためには

・重いものは持たない ・体を冷やさない ・激しい運動は控える ・喫煙者は禁煙を!! ・便秘にならないようにする

とにかく体に負担のならないようにすることですね。ストレスも良くありません。妊娠すると周りから良く言われますね、「重いもの持たないで!!」「靴下履いて!!」「ゆっくり動いて!!」…素直に守りましょう。

たまに短いスカートで素足の妊婦さんを見ると老婆心ですが、タイツ履いてーー!!靴下履いてーー!!と思ってしまいます…。

他、子宮収縮を促す食べ物もあります。特にハーブ類に多く、カモミール、シナモン、レモングラスオレンジピールジャスミンなどハーブティに含まれるものです。

かと言ってこれらを採ったからといってすぐに切迫流産になるわけではありません。気にしすぎも良くありませんのでストレスにならないようにしてください。

原因や症状、治療法をまとめましたがやはりならないようにすることが一番です。

私も20週で切迫流産となりそのまま切迫早産へ移行し、正期産の37週に入るまで薬の服用と自宅での絶対安静でした。

おかげで出産準備の買い物もできず、楽しいマタニティライフを送ることができませんでした…。

しかし、正期産に入り薬を辞めて1週間で出産となった長男の顔を見るとそんなことも忘れるほどの喜びでした。

皆様も素敵なマタニティライフを!!